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しし座流星群観察ガイド(基本編)
いつどこでどっち見え具合見るコツ道具写真・ビデオ観望会講習会・プラネタリウム本は

いつ見たらいいですか?(翌日や前日ではダメですか)

【お答え】1998年11月17日深夜〜18日未明がベストです

17日に限らず、23時より前では見えません。しし座が地平線の下にあるためで、その方向からやってくる流れ星が地球にさえぎられてしまうからです。幸いなことに、何人かの天文学者は日本時で18日朝4時すぎが一番見えるだろうと予測しています。これがあたれば、日本がベストポジションです。しかし絶対ではありません。予想一覧表をごらんください。
また、16日夜中や18日夜中もある程度の流れ星は見えると思われますが、その数は最高の条件の場所で見ても、1時間あたり10個程度だと思われます。さらに 14(土)や 21(土)では見えてもずっと少ないでしょう。

このように、見える時間が限られているのは、流星が、地球と砂粒のような流星物質が衝突して起こる現象であり、その流星物質が集まっている所を地球が通過するのにかかる時間が短いからです。地球は秒速30km=時速10万kmという猛スピードで動いています。


どこで見たらいいですか?(アメリカでも見えますか)

【お答え】近くに街灯がなく、見晴らしのいいところがいいです。南極周辺以外の世界中で見ることができます。

流星の明るさはふつうの星と同じくらいです。ですから、星がよく見える場所で、流星もよく見えるのです。天の川がよく見える見晴らしのいい高原や海岸がベストです。大都市からなら都心から100km、中・小都市なら30km程度離れると星がよく見える場所に行き着きます。その場合、すぐそばに街灯やコンビニや自動販売機があると意味がありません。また場合によっては零下まで冷え込むので防寒対策などしっかり準備をして暗いところにでかけましょう。

なお、上の条件はしし座が地平線から昇らない南極周辺以外では、世界中どこでも同じです。見える時間帯も同じです。ただ、同じ18日の未明でも時差があるために、もし天文学者の予想通り18日日本時4時すぎが最高ならば、東・中央アジア以外では見える数が少なくなると思われます。

3大都市圏ではよく見える場所がどこなのか見当がつきにくいかと思います。なかなか具体的な名前を上げるのは難しいのですが、例として以下の場所があげられます。ただし、実際に行く前に下見などの情報収集をしてください。それが難しいという方は各地で行われる観望会に参加されるのがいいでしょう。

首都圏
奥日光、房総半島(南部)、奥秩父、富士山、八ヶ岳方面など
京阪神地区
紀伊半島南・中心部、氷ノ山方面、比良山、淡路島など
中京地区
中津川〜木曽・飛騨高山・紀伊半島南・中心部など


どっちを見たらいいですか?

【お答え】どっちでもいいですが、あえていえば夜半は東の方。

流れ星は、どの方向にでも見られます。しし座流星群の場合もそれは同じです。ただ、しし座を中心に四方八方に見えるという特徴があります。 見方のコツでも触れますが、寝転がって見るのがいいでしょう。
なお、しし座が東から昇ってくるころは、東の空を見るとよいと思われます。 大まかな目安を下に表にしましたので参考にしてください。(東〜北日本では1時間ほど繰り上がります)

時間帯見る方向スタイル
夜12時まで観測できません準備をしましょう
12時〜2時東を中心にたったり座ったりして
2時〜朝頭の真上を中心に寝転がって



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