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天体観察入門
天体観察は、空が見えればどこでもできます。でも、ちょっと工夫すれば、より楽しく観察できます。ここでは、そのノウハウを少しだけ紹介します。
【あれば便利なもの】
- よごれてもよい服(野外活動の服)。
- 夏は虫除け、冬は防寒の用意
- 星座早見盤や星図、天文雑誌など
- 懐中電灯(まぶしくないように、セロハンで光を弱めるとよい)
- 時計、方位磁石、楽な姿勢でみるためにお弁当シートや椅子
【今どんな天体が見えるのか、情報を知りたい時】
- 市販の天文雑誌や年鑑類には、季節の星空や現象が紹介されています。
- 科学館や天文台が出しているニュースやホームページを活用しましょう。
【望遠鏡で天体観察したい時】
- 科学館や天文台の天体観望会に参加しましょう。実施日時は各施設に問い合わせて下さい(プラネタリウム館のリストは128、129ページ)。
- 公開天文台なら、大望遠鏡で星を見て宿泊もできます(天文台リストは130ページ)。
- 望遠鏡を買いたい時は、望遠鏡ショップに行ってみましょう。予算や目的に応じて相談に乗ってくれます。(ショップリストは131ページ)
124ページ写真左:星空観察にあれば便利なグッズ。上段左から方位磁石、懐中電灯、ノートとペン。下段はカイロと虫除けスプレー。
124ページ写真右:月刊天文誌と年鑑データブック。
【星座を見たい時】
- 星座観察に望遠鏡は要りません。肉眼で観察します。
- 星座早見盤を使えば、見たい日時の星空を知ることができます。
- 星座の見つけ方や神話は、市販の星座ガイドブックに詳しいです。
- 夏と冬には明るい1等星がたくさんあり、星座探しに最適です。
- 街中でも、主要な星座は見つけることができます。
【流星を見たい時】
- 流星の観察に望遠鏡は要りません。肉眼で観察します。
- 流星はいつ、どこに流れるかわかりません。光る時間も1秒程度。ですから空が見渡せる場所で、広い範囲を見れば、見つかる可能性が高くなります。
- 毎年決まった期間に多くの流星が現れる「流星群」をねらえば、見つける事ができる機会が増えます。ただ、流星群が見える条件は毎年変わりますので情報に注意しましょう。→流星群情報は116ページ
- 流星群のない時期でも、明け方を中心に1時間あたり3〜4個位の流星は見えます。
【月の観察をする時】
- 月は満ち欠けしていて形は毎日変わります。観察する日の形を確認しましょう。
- 月は見える時間帯も毎日変わりますので、観察する日のデータを調べておきましょう(毎日の月の出入時刻のデータは4ページ〜)。
- 月の形と見える時刻の関係をおおざっぱに表わすと、以下のようになります。
- 三日月〜満月:夕方の空に見えます。
- 満月〜下弦 :夕方から夜半頃に昇ってきます
- 下弦〜新月 :夜半すぎ〜明け方に昇ってきます
- 望遠鏡でクレータを観察するなら、上弦の頃が見ごろです。この頃はクレータに斜めから日光が当たるので、凹凸がよくわかります。
125ページ写真左:毎日の太陽や月のデータは、新聞でも見ることができます。
125ページ写真右:星座早見盤や星図(星の地図)は天体観察にとても便利です。