旧暦(太陰太陽暦)では1ヶ月の日数は29日または30日で、1年(12ヶ月)の日数は354日位になります。このままでは暦と季節(約365日周期)でズレが生じるので2〜3年に1度、閏月を入れますが、その基準になるのが二十四節気です。
二十四節気は黄道(星座の中の太陽の通り道)を15度ずつ24等分した点を太陽が通過する瞬間です。二十四節気には、節(または節気)と中(または中気)が交互にあります。例えば立春は節、雨水は中、啓蟄は節、春分は中…、となっています。旧暦では中が含まれない月(新月から次の新月の前日まで)は閏月となります。また、含まれている中が雨水なら1月、春分なら2月…と決まっています。
太陽が、黄道上で一番北よりの点を通過する瞬間が夏至、南よりの点を通過する瞬間が冬至です。夏至と冬至のちょうど中間点で、太陽が南から北へ通過する点を春分点、北から南へ通過する点を秋分点といいます。太陽が春分点・秋分点を通過する瞬間がそれぞれ春分・秋分で、春分含む日が春分の日、秋分を含む日が秋分の日になります。
なお、黄道にそって春分点からはかった角度を黄経といいます。春分の太陽の黄経は0度、夏至は90度、秋分は180度、冬至は270度になります。
また、二十四節気以外で季節の節目を表わすものを雑節といい、主なものは以下のとおりです。
節 分 | 立春の前日。 |
八十八夜 | 立春から88日目。八十八夜の別れ霜といって、農事の目安となる。 |
入 梅 | 梅雨入りの頃。現在では太陽黄経が80度になる日。 |
半 夏 生 | 夏至から11日目、半夏(からすびしゃく)という毒草が生える頃で、これ以降は田植えをしない。現在では太陽黄経が100度になる日。 |
二百十日 | 立春から210日目。台風到来のシーズン。 |
土 用 | 四季それぞれの終わりの18〜19日間。太陽黄経が27・117・207・297度となる日が土用の入りとされ、立春・立夏・立秋・立冬の前日までが土用の期間となる。 |
彼 岸 | 春分の日・秋分の日とその前後3日ずつを含めた7日間。 |
社 日 | 春分・秋分に近い戊(つちのえ)の日。 |
二十四節気や雑節には含まれませんが、中秋など旧暦(太陰太陽暦)に基づくために毎年日付が変わるものがあります。主なものは、旧正月(旧暦正月一日)、旧七夕(旧暦七月七日)、中秋(旧暦八月十五日)、後の月(旧暦九月十三日)です。