PLANET-Bのイメージ（宇宙科学研究所による）

先日の記事でもご紹介した、日本初の火星探査機 Planet-b は、1998年７月４日午前３時すぎに、無事に打ち上げに成功しました。

この探査機は「のぞみ」と命名され、現在地球を周回しています。およそ３か月、地球を回りながらタイミングをはかり、月の重力などを利用して加速し、火星へと向かいます。いうならば、月がハンマー投げの選手。「のぞみ」がハンマーになるようにうまくコントロールするわけです。これはフライバイといわれるテクニックで燃料を使わずに、軌道を変えることができる反面、大変精密な計算と探査機の制御が必要な高度な技術です。火星行をゴルフにたとえるならば、ホールインワンをねらうような困難さを要しますが、日本は果敢に挑戦します。

なお、「のぞみ」の現在位置は、下記のホームページで知ることができます。無事に火星に到着し、すばらしい成果をあげるといいですね。