わし座に肉眼でも見える新星出現
ポルトガルのペレイラは、12月2日(日本時)、わし座に6等級の新星を発見しました。その後の追跡観測では、この新星はさらに明るくなっており、12月3日には3等級代に達しました。現在は、少しずつ暗くなりはじめています。

場所は、アルタイル(ひこ星)のすぐ下です。夕方8時前の西空、地平線近くに確認することができます(都会では双眼鏡が必要です)。しかし、すぐに暗くなると思われます。このニュースの有効期限は短いことにご注意ください(1999年12月4日)

■新星について

新星は、ある星が突然それまでの明るさの数1000倍から数万倍になって輝き出す現象です。新しい星が生まれるわけではありません。

新星は、2つの星が回りあっていて、一方の星から物質が滝のようにあふれだし、もう一方の星に流れ込むさいに「滝つぼ」にあたる場所が激しく発光する現象です。通常はしばらくすると「滝」はなくなり発光は終了しますが、物質がまたあふれることがあると、数10年、あるいは数100年後にふたたび同じ現象がおこることもあります(再帰新星)。また、新星という名前は「新しい星」と紛らわしいので、激変連星の新星現象と呼ぶこともあります。

参考文献:国立天文台天文ニュース

 


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