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日本の月探査について

最近、ふたたび月の探査が盛んになってきました。30年前、人類がたった月には、まだまだ謎がたくさんあるためです。そして、月の南極に氷が発見されるなどの成果もあがっています。しかし、意欲的な計画が100%うまくいっているわけではありません。

日本の月探査計画

日本は、技術試験衛星「はごろも」「ひてん」を月軌道に載せるなど、かねてより文部省・宇宙科学研究所と宇宙開発事業団が月探査の計画を持っています。

宇宙科学研究所ルナA計画は、月の表側と裏側に地震計・熱流量計を設置し、周回する探査機と連携して月の内部構造を探ろうというものです。特にペネトレータといわれる槍型の観測装置を月に突き刺すのは画期的なものです。しかし、画期的がゆえに、実験段階で次々と問題点がみつかり当初1997年に打ち上げ予定だったものが、1999年に延期になり、さらに2002年に再延期になりました。日本初の本格的月探査計画だけに、慎重の上にも慎重をかさねているのでしょう。この件については、国立天文台天文ニュースなども参考にしてみてください。

一方、宇宙開発事業団は、SELENEという計画を持っています。これは上記宇宙科学研究所と共同で進められているものです。一時政治的な事情で推進がとまったこともありますが、現在は着々と作業がすすめられ、2003年ごろに打ち上げられる予定です。



なお、日本の月探査については、ふたたび月へというシンポジウムのページに情報が集まっていますので、ご覧ください。



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