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超・望遠鏡「すばる」ファースト・ライト

日本の国立天文台が、ハワイのマウナケア山山頂(標高4200m)に建設を進めてきた世界最大の光学・赤外線観測用望遠鏡「すばる」が1/29、初めてのテスト観測(ファースト・ライト first light)を行いました。

この「すばる」望遠鏡は、直径8.2mという巨大な反射鏡で光を集めます。1枚の鏡としては世界最大です。その集光力は人間の目の140万倍にもなります。これは、ハッブル宇宙望遠鏡のさらに10倍以上の能力です。この集光力を使って、宇宙のより遠い所が観測できると期待されています。また、地上においてあるという利点を活かし、様々な観測器を交換して、いろいろな方法で天体や宇宙を調べることにもなっています。

「すばる」は大きいだけでなく、ハイテク望遠鏡でもあります。望遠鏡を納める建物は風の影響などを考慮しながら、風洞実験やコンピュータシミュレーションをしながら設計し、風が観測の妨げにならないように工夫されています。また、望遠鏡の命でもある鏡は、100点以上のアクチュエーターと呼ばれるロボットアームがささえ、わずかな変形でも見逃さず修正します。さらに、別の機器や高速計算機を使って、大気のゆらぎを検知して像を修正することもできるというのです。これは補償光学という最新技術で「すばる」の能力をさらることになります。

「すばる」が本格的に観測を始めるのは2000年になってからです。それまで、数々のテストが予定されています。

報道発表がなされたのにともない、若干の用語修正を行いました。
日本語ページが充実したので、若干修正しました。


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