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火星探査機・あいついで発進!

火星と地球の軌道図1999年は、地球が火星を追い越す年です。図をみるとわかるとおり、このとき火星が地球に近く(接近)なり火星を詳しく見るのには適しています。これは2年2か月ごとにおこり、今回、最接近するのは5月2日で宵の空では南東に赤い火星の姿を見ることができるはずです。

火星接近時は、火星が明るく、また大きく見えるため(望遠鏡でないとわかりませんが)、昔からこのチャンスをねらって火星の詳しい探査が行われてきました。これは現在でも変わりませんが、さらに、宇宙探査機を送り込むチャンスにもなっています。前回の接近時は、アメリカの探査機マーズ・パスファインダーが火星に着陸、ソジャーナといわれる小型自動車が走り回ったのは記憶にあたらしいところです。また、マーズ・グローバルサーベイヤという探査機も火星に到着し、現在も火星を周回しながら火星全体の精密な地図を作っています。

1999年の接近時では、3機の探査機が火星に到着する予定です。到着は年末になります。うち1機は、日本初の惑星探査機です。以下に、3機の概要を記しますが、いまから、楽しみですね。

名称発進到着主な目的備考
のぞみ(Planet-B)1998/7/41999/10/11火星の磁場などを探査27万人の名前をのせている
マーズクリメイトサーベーヤー1998/12/111999/9/23火星気候のリモートセンシング他の探査機の中継衛星としても活躍
マーズポーラーランダー1999/1/31998/12/3北極の氷などの探査(着陸機)火星の音をマイクでとり中継する予定



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