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木星がよく見えています

科学館への質問で多いものはよくある質問コーナーにまとめてありますが、最近は「東の空にある、明るい星は何ですか?」という質問が多くなってきました。答えは木星です。木星はこれから来年の2月くらいまで、場所を次第に東に移しながら見え続けます。

ところで木星は、地球と同様に太陽をめぐる惑星の一つです。ただ、その大きさは直径で地球の11倍にもなるという巨大な星で、厚さが1000kmという雲におおわれて表面を見ることができません。さらに、雲の下も水素が液体状態になっていて固い地面はないと考えられています。

雲に見られるしま模様は、木星がその巨大な図体の割にとても速く自転をしているためです。色の微妙なちがいは、ほとんどが水素とヘリウムからなる大気にわずかにふくまれるアンモニアやメタン、硫化アンモニウムといった物質によります。また、複雑な、うず模様も見えています。ここに使っているのは、アメリカのハッブル宇宙望遠鏡による写真ですが、10万円〜20万円くらいで購入できる入門用の天体望遠鏡でも、しま模様などはよく見えます。ただし倍率は100倍以上で見て下さい。科学館の10cm屈折望遠鏡50倍でみた木星と、50cm反射望遠鏡330倍で見た木星も参考にしてみてください。

木星に関するインターネット情報源






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