地球すれすれに接近する小惑星 |
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国立天文台天文ニュース(162)によると、30年後の2028年に、地球に非常に接近する小惑星が発見された。くわしくはニュースを見ていただくことにするが、こうした天体は「地球近傍小惑星」として近年、観測技術の発達とともに多く発見されるようになっていて、衝突のおそれもあるようなものは、早期発見、早期対処をしようというスペースガードプログラムも行われている。 このニュースの小惑星もまさに、スペースガードによって発見されたものであるが、4.6万kmプラスマイナス30万kmというのは、すなわち地球に衝突する可能性も、きわめてわずかだが含まれているということである。ただ、いまのところ、観測の量が不十分であり、数年の観測で精密に軌道を求める必要があり確定的なことはいえない。
ところで、大阪市立科学館では、こうした小惑星について解説したプラネタリウムを1998年5月末まで投影している。その中には、日本スペースガード協会の会長も登場し、地球近傍小惑星についても多く語っている。このニュースに興味のある方は、ぜひこちらもごらんになっていただきたい。 |